DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2024年12月 No.331

リツキシマブ(遺伝子組換え)

  • 429 その他の腫瘍用薬

改訂箇所

[5.効能又は効果に関連する注意]

一部改訂

改訂内容

〈難治性のネフローゼ症候群〉
小児期に特発性ネフローゼ症候群を発症した以下の患者に限ること。
・頻回再発型あるいはステロイド依存性を示し、既存治療(ステロイド、免疫抑制剤等)では寛解が維持できない患者
・ステロイド抵抗性を示し、既存治療(ステロイド、免疫抑制剤等)では寛解が得られない患者

改訂箇所

[7.用法及び用量に関連する注意]

一部改訂

改訂内容

〈効能共通〉
注入速度は以下のとおりとする。ただし、患者の状態により注入開始速度は適宜減速すること。

効能又は効果 投与時期 注入速度
・慢性リンパ性白血病
・免疫抑制状態下のB細胞性リンパ増殖性疾患
・多発血管炎性肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎
・既存治療で効果不十分なループス腎炎
・難治性のネフローゼ症候群
・慢性特発性血小板減少性紫斑病
・後天性血栓性血小板減少性紫斑病
・全身性強皮症
・難治性の尋常性天疱瘡及び落葉状天疱瘡
・イブリツモマブチウキセタンの前投与
初回投与 最初の30分は50mg/時で開始し、患者の状態を十分観察しながら、その後30分毎に50mg/時ずつ上げて、最大400mg/時まで上げることができる。
2回目以降 初回投与時に発現した副作用が軽微であった場合、100mg/時まで上げて投与を開始し、その後30分毎に100mg/時ずつ上げて、最大400mg/時まで上げることができる。
・臓器移植時の抗体関連型拒絶反応の抑制及び治療 初回投与 最初の1時間は25mg/時とし、患者の状態を十分に観察しながら、次の1時間は100mg/時、その後は最大200mg/時までを目安とすること。
2回目以降 初回投与時に発現した副作用が軽微であった場合、100mg/時まで上げて投与を開始できる。

改訂箇所

[7.用法及び用量に関連する注意]

追記

改訂内容

〈難治性のネフローゼ症候群〉
ステロイド抵抗性を示す患者に投与する場合は、原則としてステロイド剤(パルス療法)を併用すること。さらに、免疫抑制剤を併用することが望ましい。

改訂箇所

[9.7小児等]

一部改訂

改訂内容

〈免疫抑制状態下のB細胞性リンパ増殖性疾患、既存治療で効果不十分なループス腎炎、 難治性のネフローゼ症候群、臓器移植時の抗体関連型拒絶反応の抑制及び治療〉
低出生体重児、新生児、乳児を対象とした臨床試験は実施していない。

改訂箇所

[9.7小児等]

削除

改訂内容

〈難治性のネフローゼ症候群〉
低出生体重児、新生児、乳児及び3歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。

改訂箇所

[15.1臨床使用に基づく情報]

一部改訂

改訂内容

〈効能共通〉
難治性のネフローゼ症候群患者における成績:
国内臨床試験において測定された60例中、本剤に対するヒト抗キメラ抗体は11例に検出された。

<参考> 効能又は効果追加承認に伴う改訂

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