DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2024年12月 No.331

ビメキズマブ(遺伝子組換え)

  • 399 他に分類されない代謝性医薬品

改訂箇所

[5.効能又は効果に関連する注意]

追記

改訂内容

〈化膿性汗腺炎〉
化膿性汗腺炎に対し局所療法や抗菌薬の投与が必要となる患者には、これらの治療を行っても臨床症状が残る場合に投与すること。また、化膿性汗腺炎では繰り返す病変部位に二次的に細菌感染が発生することがあり、病変部位の適切な管理が求められる。

本剤の軽度の化膿性汗腺炎患者における有効性及び安全性は確立していない。「17.臨床成績」の項の内容、並びに本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行うこと。

改訂箇所

[6.用法及び用量]

追記

改訂内容

〈化膿性汗腺炎〉
通常、成人にはビメキズマブ(遺伝子組換え)として、1回320mgを初回から16週までは2週間隔で皮下注射し、以降は4週間隔で皮下注射する。
なお、投与間隔は患者の状態に応じて適宜2週間隔又は4週間隔を選択することができる。

改訂箇所

[8.重要な基本的注意]

一部改訂

改訂内容

自己投与は4週間隔以内の投与の場合のみとすること。本剤の投与開始にあたっては、医療施設において、必ず医師によるか、医師の直接の監督のもとで投与を行うこと。自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、本剤投与による危険性と対処法について患者が理解し、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。また、適用後、感染症等本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、直ちに自己投与を中止させ、医師の管理下で慎重に観察するなど適切な処置を行うこと。使用済みの注射器(注射針一体型)を再使用しないように患者に注意を促し、安全な廃棄方法に関する指導を行うこと。

改訂箇所

[11.2その他の副作用]

一部改訂

改訂内容

発現部位 副 作 用
感染症及び
寄生虫症
口腔カンジダ症、上気道感染、毛包炎、白癬感染、耳感染、結膜炎、胃腸炎、中咽頭カンジダ症、食道カンジダ症、単純ヘルペス感染(単純ヘルペス、口腔ヘルペス等)、外陰部膣カンジダ症

改訂箇所

[15.1臨床使用に基づく情報]

追記

改訂内容

免疫原性:
〈化膿性汗腺炎〉
海外及び国際共同試験において化膿性汗腺炎患者に本剤320mgを16週後までは2週間隔、その後は4週間隔で、48週まで投与したところ、約59%(171/291例)の患者に抗ビメキズマブ抗体が認められ、そのうち約63%(108/171例、本剤を投与した全患者の約37% [108/291例])に中和抗体が認められた。抗ビメキズマブ抗体発現による臨床効果や安全性への影響は明らかではない。


悪性腫瘍発現頻度:
〈化膿性汗腺炎〉
化膿性汗腺炎患者を対象とした海外及び国際共同試験で本剤が投与された患者1,041例について、悪性腫瘍の発現頻度は0.7/100人年(9/1,041例)であった。なお、化膿性汗腺炎患者で推定される悪性腫瘍の発現率は、0.4/100人年である。

<参考> 効能又は効果、用法及び用量追加承認に伴う改訂

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