ドナネマブ(遺伝子組換え)
- 119 その他の中枢神経系用薬
改訂箇所
[5.効能又は効果に関連する注意] |
一部改訂 |
改訂内容
「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、第Ⅲ相試験で用いられた診断基準、組み入れられた患者の臨床症状スコアの範囲、試験結果等を十分に理解した上で本剤投与の適否を判断すること。
フロルタウシピル(18F)を用いたPET検査の結果から軽度以上のタウ蓄積が認められると判断できない患者に対する有効性及び安全性は確立していない。本剤の投与に先立ち、アミロイドβ病理に関する検査結果、アルツハイマー病の病期、フロルタウシピル(18F)を用いたPET検査を実施した場合はその結果等を考慮した上で、本剤投与の可否を判断すること。
改訂箇所
[6.用法及び用量] |
一部改訂 |
改訂内容
通常、成人にはドナネマブ(遺伝子組換え)として初回は350mg、2回目は700mg、3回目は1050mg、その後は1回1400mgを4週間隔で、少なくとも30分かけて点滴静注する。
改訂箇所
[8.重要な基本的注意] |
一部改訂 |
改訂内容
ARIAを示唆する症状が認められない場合であっても、本剤2回目の投与前、4回目の投与前、及び7回目の投与前、並びにそれ以降も定期的にMRI検査を実施し、ARIAの有無を確認すること。また、多くの重篤なARIAは治療開始12週以内にあらわれるので、必要に応じて本剤3回目の投与前にもMRI検査を実施することが望ましい。
アポリポ蛋白E対立遺伝子4(APOEε4)(ホモ接合型又はヘテロ接合型)キャリアの患者において、ARIA-E、ARIA-H、及び重篤なARIA-E及びARIA-Hがより高い頻度で認められている。なお、発現頻度は、APOEε4(ホモ接合型)キャリアで最も高く、次にAPOEε4(ヘテロ接合型)キャリア、APOEε4ノンキャリアの順で高かった。APOEε4保因状況にかかわらず、8.2.1~8.2.3項及び11.1.2項に規定のMRI検査を含むARIA管理を実施すること。アルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度の認知症患者を対象とした本剤の国際共同第Ⅲ相試験(AACI試験)及び海外第Ⅲ相試験(AACQ試験)におけるAPOEε4ホモ接合型キャリアの割合はそれぞれ16.7%及び10.1%であった。
AACI試験におけるAPOEε4遺伝子型別のARIA発現頻度注1)
| 本剤群注2) | プラセボ群 | |||||
| ホモ 接合型 (N=143) | ヘテロ 接合型 (N=452) | ノン キャリア (N=255) | ホモ 接合型 (N=146) | ヘテロ 接合型 (N=474) | ノン キャリア (N=250) | |
| ARIA-E | 41.3% (59例) | 23.2% (105例) | 15.7% (40例) | 3.4% (5例) | 2.1% (10例) | 0.8% (2例) |
| 重篤なARIA-E | 2.8% (4例) | 1.8% (8例) | 0.4% (1例) | 0.0% (0例) | 0.0% (0例) | 0.0% (0例) |
| ARIA-H | 50.3% (72例) | 32.5% (147例) | 18.8% (48例) | 20.5% (30例) | 12.9% (61例) | 11.2% (28例) |
| 重篤なARIA-H | 1.4% (2例) | 0.2% (1例) | 0.4% (1例) | 0.0% (0例) | 0.0% (0例) | 0.0% (0例) |
注2)本剤を最初の3回は1回700mg、以降は1回1400mgを4週間隔で静脈内投与した(初回承認時の用法及び用量)。
改訂箇所
[8.重要な基本的注意] |
一部改訂 |
改訂内容
AACQ試験におけるAPOEε4遺伝子型別のARIA発現頻度注3)
| 350mg開始群注4) | 700mg開始群注5) | |||||
| ホモ 接合型 (N=21) | ヘテロ 接合型 (N=115) | ノン キャリア (N=75) | ホモ 接合型 (N=21) | ヘテロ 接合型 (N=112) | ノン キャリア (N=72) | |
| ARIA-E | 23.8% (5例) | 15.7% (18例) | 13.3% (10例) | 57.1% (12例) | 24.1% (27例) | 15.3% (11例) |
| 重篤なARIA-E | 0.0% (0例) | 0.0% (0例) | 1.3% (1例) | 0.0% (0例) | 0.0% (0例) | 0.0% (0例) |
| ARIA-H | 28.6% (6例) | 28.7% (33例) | 20.0% (15例) | 47.6% (10例) | 31.3% (35例) | 15.3% (11例) |
| 重篤なARIA-H | 0.0% (0例) | 0.0% (0例) | 0.0% (0例) | 0.0% (0例) | 0.0% (0例) | 0.0% (0例) |
注4)本剤を初回は350mg、2回目は700mg、3回目は1050mg、以降は1回1400mgを4週間隔で静脈内投与した。
注5)本剤を最初の3回は1回700mg、以降は1回1400mgを4週間隔で静脈内投与した(初回承認時の用法及び用量)。
改訂箇所
[11.1重大な副作用] |
一部改訂 |
改訂内容
アミロイド関連画像異常(ARIA)、脳出血:
ARIA-E、ARIA-Hがあらわれることがある。また、重篤なARIAがあらわれることがあり、臨床試験において死亡に至った例が認められている。症候性ARIA-Eは2.8%で認められている。
(1)ARIAの症状としては、頭痛、錯乱、悪心、嘔吐、ふらつき、めまい、振戦、視覚障害、言語障害、認知機能の悪化、意識変容、発作等がある。ARIAを疑う症状が発現した場合にはMRI検査を実施すること。臨床試験で認められたARIA-Eの発現から消失までの中央値は約8週間であった。
(2)ARIA-Eについては、必要に応じてコルチコステロイド等による支持療法を行うこと。ARIA-Hの症状が認められた場合にはARIA-Eも併発していることが多いため、ARIA-E発現時と同様の処置を行うこと。
(3)ARIAは再発することがあるため、投与を再開した場合は、注意深く患者の状態を観察するとともに、定期的なMRI検査の実施を検討すること。
(4)ARIAが再発した患者において、本剤の投与を再開した経験は限られている。
改訂箇所
[14.適用上の注意] |
一部改訂 |
改訂内容
[薬剤調製時の注意]
希釈液は、生理食塩液を用いること。下表に従い、本剤を必要量抜き取り、生理食塩液を含む点滴静注用バッグ又はボトルに添加して最終濃度が4~10mg/mLになるように希釈すること。
| 投与量 | 生理食塩液の量 |
| 350mg(本剤1バイアル、20mL) | 15~67.5mL |
| 700mg(本剤2バイアル、合計40mL) | 30~135mL |
| 1050mg(本剤3バイアル、合計60mL) | 45~202.5mL |
| 1400mg(本剤4バイアル、合計80mL) | 60~270mL |
| <参考> | 用法及び用量変更承認に伴う改訂 |
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