アミバンタマブ(遺伝子組換え)
- 429 その他の腫瘍用薬
改訂箇所
[1.警告] |
追記 |
改訂内容
ラゼルチニブとの併用投与により、深部静脈血栓症及び肺塞栓症を含む静脈血栓塞栓症があらわれ、死亡に至った症例が報告されているので、静脈血栓塞栓症の既往歴の有無等を確認した上で、投与の可否を慎重に判断すること。また、本剤投与中は患者の状態を十分に観察し、下肢の疼痛・浮腫、突然の呼吸困難、息切れ、胸痛等の静脈血栓塞栓症が疑われる徴候や症状の発現に注意すること。
改訂箇所
[5.効能又は効果に関連する注意] |
追記 |
改訂内容
〈EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉
十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、EGFR遺伝子変異(エクソン20挿入変異を除く)が確認された患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器注)を用いること。
注)承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html
本剤の術前・術後補助療法としての有効性及び安全性は確立していない。
改訂箇所
[6.用法及び用量] |
追記 |
改訂内容
〈EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉
ラゼルチニブメシル酸塩との併用において、4週間を1サイクルとし、通常、成人にはアミバンタマブ(遺伝子組換え)として以下の用法及び用量で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
体重 | サイクル | 投与日 | 用量 |
80kg未満 | 1サイクル目 | 1日目 | 350mg |
2日目 | 700mg | ||
8日目、15日目、22日目 | 1,050mg | ||
2サイクル目以降 | 1日目、15日目 | 1,050mg | |
80kg以上 | 1サイクル目 | 1日目 | 350mg |
2日目 | 1,050mg | ||
8日目、15日目、22日目 | 1,400mg | ||
2サイクル目以降 | 1日目、15日目 | 1,400mg |
改訂箇所
[7.用法及び用量に関連する注意] |
追記 |
改訂内容
調製後の希釈液を以下の速度で投与すること。
本剤の投与量及び投与速度(ラゼルチニブとの併用の場合)
サイクル | 投与日 | 投与量 (/250mL) | 投与速度 | |
投与開始時 | 投与開始2時間後注) | |||
体重80kg未満 | ||||
1サイクル目 | 1日目 | 350mg | 50mL/時 | 75mL/時 |
2日目 | 700mg | 50mL/時 | 75mL/時 | |
8日目 | 1,050mg | 85mL/時 | ||
15日目、22日目 | 1,050mg | 125mL/時 | ||
2サイクル目以降 | 1日目、15日目 | 1,050mg | 125mL/時 |
改訂箇所
[7.用法及び用量に関連する注意] |
追記 |
改訂内容
体重80kg以上 | |||||
1サイクル目 | 1日目 | 350mg | 50mL/時 | 75mL/時 | |
2日目 | 1,050mg | 35mL/時 | 50mL/時 | ||
8日目 | 1,400mg | 65mL/時 | |||
15日目 | 1,400mg | 85mL/時 | |||
22日目 | 1,400mg | 125mL/時 | |||
2サイクル目以降 | 1日目、15日目 | 1,400mg | 125mL/時 |
注)Infusion reactionが認められない場合は、投与開始2時間後に投与速度を上げることができる。
改訂箇所
[7.用法及び用量に関連する注意] |
追記 |
改訂内容
ラゼルチニブとの併用投与による静脈血栓塞栓症の発症を抑制するため、当該併用投与開始後4カ月間は、アピキサバン1回2.5mgを1日2回経口投与すること。
改訂箇所
[7.用法及び用量に関連する注意] |
追記 |
改訂内容
本剤投与により副作用が発現した場合には、以下の表を参考に本剤を減量、中断、休薬又は中止すること。
副作用発現時の本剤の処置
静脈血栓塞栓症(ラゼルチニブとの併用時)
状況 | 処置 |
臨床的に不安定な事象が発現した場合(例:呼吸不全、心機能障害) | 発現した事象が臨床的に安定するまで休薬する。 |
抗凝固剤による治療中に静脈血栓塞栓症が再発した場合 | 投与を中止する。 |
改訂箇所
[7.用法及び用量に関連する注意] |
一部改訂 |
改訂内容
皮膚障害又は爪障害
重症度※ | 処置 |
Grade 1 | 2週間後に改善が認められない場合、減量を検討する。 |
Grade 2 | ・ラゼルチニブとの併用時は、減量を検討する。 ・2週間後に改善が認められない場合、減量を検討する。 |
Grade 3 | ・Grade2以下に回復するまで休薬し、減量して投与を再開する。 ・ラゼルチニブとの併用時は休薬し、週1回の観察を行う。2週間以内にGrade 2以下に回復した場合は減量を検討した上で投与を再開し、2週間以内にGrade 2以下に回復しない場合は投与を中止する。 |
Grade 4 | 投与を中止する。 |
重度の水疱性又は剥脱性の皮膚障害 |
その他の副作用
重症度※ | 処置 |
Grade 2 | ・休薬を検討する。1週間より後に改善した場合、減量して投与を再開することを検討する。 ・ラゼルチニブとの併用時は、休薬又は減量を検討する。28日以内に改善した場合は同じ用量又は減量して投与を再開することを検討し、28日より後に改善した場合は減量して投与を再開することを検討する。 |
※GradeはNCI-CTCAE v5.0に準じる。
改訂箇所
[8.重要な基本的注意] |
追記 |
改訂内容
ラゼルチニブとの併用により静脈血栓塞栓症の発現頻度が増加する傾向が認められているので、初期症状(下肢の疼痛・浮腫、突然の呼吸困難、息切れ、胸痛等)の確認及び定期的な凝固能検査の実施等、観察を十分に行うこと。また、患者に対して、初期症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう指導すること。
改訂箇所
[9.1合併症・既往歴等のある患者] |
追記 |
改訂内容
静脈血栓塞栓症のある患者又はその既往歴のある患者:
静脈血栓塞栓症が悪化又は再発するおそれがある。
改訂箇所
[9.8高齢者] |
新設 |
改訂内容
ラゼルチニブとの併用投与については、投与の可否を慎重に判断すること。本剤とラゼルチニブを併用した臨床試験において、65歳未満の患者と比較して65歳以上の患者で死亡に至った有害事象、重篤な有害事象及び投与中止に至った有害事象の発現割合が高い傾向が認められている。
改訂箇所
[11.1重大な副作用] |
追記 |
改訂内容
動脈血栓塞栓症:
本剤とラゼルチニブとの併用において、心筋梗塞等の動脈血栓塞栓症があらわれることがある。
改訂箇所
[11.2その他の副作用] |
一部改訂 |
改訂内容
発現部位 | 副 作 用 |
感染症及び寄生虫症 | 爪囲炎、結膜炎 |
<参考> | 効能又は効果、用法及び用量追加承認に伴う改訂 |
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