DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2025年3月 No.334

ベラパミル塩酸塩(経口剤)

  • 217 血管拡張剤

改訂箇所

[2.禁忌]

追記

改訂内容

イバブラジン塩酸塩を投与中の患者

ロミタピドメシル酸塩を投与中の患者

改訂箇所

[10.1併用禁忌]

新設

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
イバブラジン塩酸塩 過度の徐脈があらわれることがある。 本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。
また、心拍数減少作用を相加的に増強する。
ロミタピドメシル酸塩 相手薬剤の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。

改訂箇所

[10.2併用注意]

追記

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
P-糖蛋白で排出される薬剤 エドキサバントシル酸塩等 相手薬剤の血中濃度を上昇させ、作用を増強させることがある。異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 P-糖蛋白を阻害することにより、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。
CYP3Aで代謝され、P-糖蛋白で排出される薬剤 レンバチニブ等 相手薬剤の血中濃度を上昇させ、作用を増強させることがある。異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 本剤のCYP3A及びP-糖蛋白に対する阻害作用により、相手薬剤の代謝・排泄が阻害される。
CYP3Aを阻害する薬剤 クラリスロマイシン、エリスロマイシン等 本剤の血中濃度が上昇し、副作用を増強するおそれがある。 相手薬剤のチトクロームP450(CYP3A)の阻害作用により、本剤の代謝が阻害され、血中濃度を上昇させる。
CYP3Aで代謝される薬剤 レンボレキサント、スボレキサント、エベロリムス、シロリムス、イブルチニブ等 相手薬剤の血中濃度が上昇することがある。異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 本剤によるチトクロームP450(CYP3A)に対する阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。

改訂箇所

[10.2併用注意]

一部改訂

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
CYP3Aを誘導する薬剤 リファンピシン、フェニトイン、フェノバルビタール 本剤の作用が減弱することがある。 相手薬剤のチトクロームP450(CYP3A4)の誘導作用により、本剤の血中濃度を低下させる。

戻る