DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2022年12月 No.313

ベンダムスチン塩酸塩水和物(下記ジェネリック製品)

  • 421 アルキル化剤

改訂箇所

[5.効能又は効果に関連する注意]

追記

改訂内容

再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫
「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。

改訂箇所

[6.用法及び用量]

一部改訂

改訂内容

〈低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫〉
○抗CD20抗体併用の場合
通常、成人には、ベンダムスチン塩酸塩として90mg/㎡(体表面積)を1日1回10分又は1時間かけて点滴静注する。投与を2日間連日行い、26日間休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
○単独投与の場合(再発又は難治性の場合に限る)
通常、成人には、ベンダムスチン塩酸塩として120mg/㎡(体表面積)を1日1回10分又は1時間かけて点滴静注する。投与を2日間連日行い、19日間休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

〈マントル細胞リンパ腫〉
○未治療の場合
リツキシマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人には、ベンダムスチン塩酸塩として90mg/㎡(体表面積)を1日1回10分又は1時間かけて点滴静注する。投与を2日間連日行い、26日間休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
○再発又は難治性の場合
通常、成人には、ベンダムスチン塩酸塩として120mg/㎡(体表面積)を1日1回10分又は1時間かけて点滴静注する。投与を2日間連日行い、19日間休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

改訂箇所

[6.用法及び用量]

追記

改訂内容

再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫
○リツキシマブ(遺伝子組換え)併用の場合
通常、成人には、ベンダムスチン塩酸塩として120mg/㎡(体表面積)を1日1回10分又は1時間かけて点滴静注する。投与を2日間連日行い、19日間休薬する。これを1サイクルとして、最大6サイクル投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
○リツキシマブ(遺伝子組換え)及びポラツズマブベドチン(遺伝子組換え)併用の場合
通常、成人には、ベンダムスチン塩酸塩として90mg/㎡体表面積)を1日1回10分又は1時間かけて点滴静注する。投与を2日間連日行い、19日間休薬する。これを1サイクルとして、最大6サイクル投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。






 

改訂箇所

[7.用法及び用量に関連する注意]

一部改訂

改訂内容

〈効能共通〉
本剤による治療中に高度の骨髄抑制が認められた場合には、次のような目安により、適切に休薬、減量又は投与中止を考慮すること。

投与間隔又は投与量の調節 指標
減量又は中止 再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の場合
〈リツキシマブ(遺伝子組換え)併用の場合〉
好中球数
500/㎣
未満、
好中球数
1,000/㎣未満
が2週間以上
持続する、
又は
血小板数
75,000/㎣未満
・前サイクル投与量120mg/㎡の場合:90mg/㎡に減量
・前サイクル投与量90mg/㎡の場合:60mg/㎡に減量
・前サイクル投与量60mg/㎡の場合:投与中止
なお、減量を行った場合には、以降投与量を維持し、増量しないこと。
再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の場合
〈リツキシマブ(遺伝子組換え)及びポラツズマブベドチン(遺伝子組換え)併用の場合〉
好中球数
1,000/㎣未満
又は
血小板数
50,000/㎣未満
次サイクル投与予定日の7日目までに休薬の項の指標に回復した場合は、減量せずに投与し、8日目以降に回復した場合は、以下のとおり減量又は投与を中止すること。
・前サイクル投与量90mg/㎡の場合:70mg/㎡に減量
・前サイクル投与量70mg/㎡の場合:50mg/㎡に減量
・前サイクル投与量50mg/㎡の場合:投与中止
なお、減量を行った場合には、以降投与量を維持し、増量しないこと。

本剤による治療中に非血液毒性が認められた場合には、次のような目安により、適切に休薬、減量又は投与中止を考慮すること。
投与間隔又は投与量の調節 指標
減量又は中止 低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫マントル細胞リンパ腫及び再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の場合 Grade 3以上の
非血液毒性

改訂箇所

[14.適用上の注意]

一部改訂

改訂内容

[薬剤調製時の注意]
1日用量の調製方法:
患者の体表面積から換算した投与量に対応する必要量を抜き取り、投与時間に応じて以下のとおり希釈すること。なお、調製時には、手袋を着用することが望ましい。
(1)10分かけて投与する場合は50mLの生理食塩液に加えること。
(2)1時間かけて投与する場合は、生理食塩液で最終投与液を250mLに調製すること。

<参考> 効能又は効果、用法及び用量追加承認に伴う改訂

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