DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2022年9月 No.311

オシメルチニブメシル酸塩

  • 429 その他の腫瘍用薬

改訂箇所

[5.効能又は効果に関連する注意]

一部改訂

改訂内容

〈効能共通〉
EGFR遺伝子変異検査を実施すること。EGFR遺伝子変異検査の実施には、十分な経験を有する病理医又は検査施設において、承認された体外診断用医品又は医療機器を用い、EGFR遺伝子変異が確認された患者に投与すること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html

改訂箇所

[5.効能又は効果に関連する注意]

追記

改訂内容

〈EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌における術後補助療法〉
白金系抗悪性腫瘍剤を含む術後補助療法の適応となる場合には、当該治療を終了した患者を対象とすること。

病理病期IB期(AJCC/UICC 第7版)の患者に対する有効性及び安全性は確立していない。

改訂箇所

[15.1臨床使用に基づく情報]

一部改訂

改訂内容

国内で実施したEGFRチロシンキナーゼ阻害剤に抵抗性のEGFR T790M変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌患者を対象とした使用成績調査(全例調査)における多変量解析(主要解析)の結果、間質性肺疾患の病歴、ニボルマブ前治療歴は間質性肺疾患の発現因子となることが示唆されている。

改訂箇所

[15.2非臨床試験に基づく情報]

追記

改訂内容

ラット及びイヌを用いた長期の反復投与毒性試験において、AUC比較で臨床曝露量に相当する又は未満に相当する用量から瞼板腺の潰瘍形成、リンパ球浸潤及び導管拡張が認められた。

ラットを用いた104週間がん原性試験において、AUC比較で臨床曝露量の0.2倍に相当する用量で水晶体線維の変性が認められた。また、AUC比較で臨床曝露量に相当する用量で腸間膜リンパ節の血管腫が認められ、雌では血管腫様過形成の発生頻度の上昇が認められた。

<参考> 効能又は効果、用法及び用量追加承認に伴う改訂

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