DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2022年9月 No.311

レミフェンタニル塩酸塩(集中治療における人工呼吸中の鎮痛の効能を有する製剤)

  • 821 合成麻薬

改訂箇所

[7.用法及び用量に関連する注意]

追記

改訂内容

集中治療における人工呼吸中の鎮痛〉
単回静脈内投与は行わないこと。

改訂箇所

[8.重要な基本的注意]

追記

改訂内容

〈集中治療における人工呼吸中の鎮痛〉
本剤の使用に際しては、集中治療に習熟した医師が患者の全身状態を注意深く継続して監視すること。

本剤投与中は挿管又は気管切開による気道確保を行うこと。

移送を伴う場合には、患者管理に熟練した医師の付き添いのもと、循環動態、呼吸等について継続的な監視体制が整った状況で投与し、循環動態の変動及び呼吸等に特に注意すること。

本剤投与中は至適鎮痛レベルが得られるよう患者の全身状態を観察しながら投与速度を調節すること。鎮痛レベル及び鎮静レベルの両方が至適レベルを満たしていない場合は、先に至適鎮痛レベルを満たすように本剤の投与速度を調節した後、鎮静剤併用の必要性の判断を含め、至適鎮静レベルを満たすように鎮静剤の投与速度を調節すること。

本剤は鎮静作用を有するため、他の鎮静剤と併用する際には鎮静剤の過量投与に注意すること。

長期投与後の急激な投与中止により、頻脈、高血圧等の離脱症状があらわれることがあるため、投与を中止する場合には、用法及び用量を遵守し、徐々に減量するなど慎重に行うこと。

改訂箇所

[9.7小児等]

追記

改訂内容

〈集中治療における人工呼吸中の鎮痛〉
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

改訂箇所

[11.1重大な副作用]

一部改訂

改訂内容

筋硬直:
発現は本剤の投与量及び投与速度に関連するため、本剤の単回静脈内投与は30秒以上かけて行うこと。また、麻酔導入時に発現する過剰な筋硬直に対しては、筋弛緩剤の追加投与による治療を行うこと。

低血圧、血圧低下:
本剤の投与速度の減速、若しくは併用する全身麻酔剤又は鎮静剤の投与速度の減速又は投与量の減量を含め、輸液、昇圧剤の使用等適切な処置を行うこと。

徐脈:
本剤の投与速度の減速、若しくは併用する全身麻酔剤又は鎮静剤の投与速度の減速又は投与量の減量を含め、輸液、昇圧剤、アトロピン硫酸塩等の副交感神経遮断剤の使用等適切な処置を行うこと。

改訂箇所

[11.2その他の副作用]

一部改訂

改訂内容

発現部位 副 作 用
精神障害 譫妄、落ち着きのなさ、幻視、激越
神経系障害 傾眠、振戦、鎮静
胃腸障害 便秘、悪心、嘔吐、腹痛、腹部膨満
臨床検査 一回換気量増加、ビリルビン増加、AST増加、LDH増加、ALT増加、血圧上昇、体温低下
傷害、中毒及び処置合併症 鎮静合併症、術後血圧上昇、創合併症

改訂箇所

[11.2その他の副作用]

追記

改訂内容

発現部位 副 作 用
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 徐呼吸、過換気

改訂箇所

[13.過量投与]

一部改訂

改訂内容

[処置]
筋硬直に対しては、筋弛緩剤の投与を行うこと。

改訂箇所

[14.適用上の注意]

一部改訂

改訂内容

薬剤投与後の注意
同一患者に対する一回の使用で残液が出た場合には、麻薬に関する所定の手続きにしたがって破棄すること。

<参考> 効能又は効果、用法及び用量追加承認に伴う改訂

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