DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2022年9月 No.311

酸化マグネシウム

  • 234 制酸剤
  • 235 下剤、浣腸剤

改訂箇所

[10.2併用注意]

一部改訂

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン、ミノサイクリン等)、ニューキノロン系抗菌剤(シプロフロキサシン、トスフロキサシン等)、ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤(エチドロン酸二ナトリウム、リセドロン酸ナトリウム等)、抗ウイルス剤(ラルテグラビル、エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビルジソプロキシルフマル酸塩等) これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 マグネシウムと難溶性のキレートを形成し、薬剤の吸収が阻害される。
活性型ビタミンD3製剤(アルファカルシドール、カルシトリオール 高マグネシウム血症を起こすおそれがある。 マグネシウムの消化管吸収及び腎尿細管からの再吸収が促進するためと考えられる。
milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止すること。 機序:代謝性アルカローシスが持続することにより、尿細管でのカルシウム再吸収が増大する。
危険因子:高カルシウム血症、代謝性アルカローシス、腎機能障害のある患者。

改訂箇所

[10.2併用注意]

追記

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
リオシグアト 本剤との併用によりリオシグアトの血中濃度が低下するおそれがある。
本剤はリオシグアト投与後1時間以上経過してから服用させること。
消化管内pHの上昇によりリオシグアトのバイオアベイラビリティが低下する。
ロキサデュスタット、バダデュスタット これらの薬剤と併用した場合、これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。 機序不明
炭酸リチウム 高マグネシウム血症を起こすおそれがある。 機序不明
H2受容体拮抗薬(ファモチジン、ラニチジン、ラフチジン等)、プロトンポンプインヒビター(オメプラゾール、ランソプラゾール、エソメプラゾール等) 本剤の緩下作用が減弱するおそれがある。 胃内のpH上昇により本剤の溶解度が低下するためと考えられる。

改訂箇所

[10.2併用注意]

削除

改訂内容

デラビルジン、ザルシタビン
 

改訂箇所

[併用注意]

一部改訂

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン、ミノサイクリン等)、ニューキノロン系抗菌剤(シプロフロキサシン、トスフロキサシン等)、ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤(エチドロン酸二ナトリウム、リセドロン酸ナトリウム等)、抗ウイルス剤(ラルテグラビル、エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビルジソプロキシルフマル酸塩等) これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 マグネシウムと難溶性のキレートを形成し、薬剤の吸収が阻害される。
活性型ビタミンD3製剤(アルファカルシドール、カルシトリオール 高マグネシウム血症を起こすおそれがある。 マグネシウムの消化管吸収及び腎尿細管からの再吸収が促進するためと考えられる。
milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。 機序:代謝性アルカローシスが持続することにより、尿細管でのカルシウム再吸収が増加する。
危険因子:高カルシウム血症、代謝性アルカローシス、腎機能障害のある患者

改訂箇所

[併用注意]

追記

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
リオシグアト 本剤との併用によりリオシグアトの血中濃度が低下するおそれがある。
本剤はリオシグアト投与後1時間以上経過してから服用させること。
消化管内pHの上昇によりリオシグアトのバイオアベイラビリティが低下する。
ロキサデュスタット、バダデュスタット これらの薬剤と併用した場合、これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。 機序不明
炭酸リチウム 高マグネシウム血症を起こすおそれがある。 機序不明
H2受容体拮抗薬(ファモチジン、ラニチジン、ラフチジン等)、プロトンポンプインヒビター(オメプラゾール、ランソプラゾール、エソメプラゾール等) 本剤の緩下作用が減弱するおそれがある。 胃内のpH上昇により本剤の溶解度が低下するためと考えられる。

改訂箇所

[併用注意]

削除

改訂内容

デラビルジン、ザルシタビン

<参考> 佐藤彩加,他:広島医学 2017;70(4):201-204
北村充,他:多根医誌 2020;9(1):39-44
野口ひとみ,他:日本重症心身障害学会誌 2019;44(2):445
安冨真道,他:心臓 2019;51(10):1057-1062
石破光咲子,他:名寄市立病院医誌 2014;22:17-19
Yamasaki,M.,et al.:European Journal of Clinical Pharmacology 2014;70(8):921-924

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