DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2022年8月 No.310

エミシズマブ(遺伝子組換え)

  • 634 血液製剤類

改訂箇所

[7.用法及び用量に関連する注意]

追記

改訂内容

〈後天性血友病A患者における出血傾向の抑制〉
凝固能に関する検査結果及び患者の状態を考慮して、適切な時期に投与を終了すること。

改訂箇所

[8.重要な基本的注意]

追記

改訂内容

〈後天性血友病A患者における出血傾向の抑制〉
凝固能が回復する場合があるため、第Ⅷ因子活性、インヒビター力価等の検査を定期的に実施すること。

改訂箇所

[11.1重大な副作用]

一部改訂

改訂内容

血栓塞栓症:
本剤投与中の出血に対して活性型プロトロンビン複合体(乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体)製剤等のバイパス止血製剤を投与する際、または血栓塞栓症の危険因子を有する後天性血友病A患者に本剤を投与する際血栓塞栓症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤及びバイパス止血製剤の投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

改訂箇所

[11.2その他の副作用]

一部改訂

改訂内容

発現部位 副 作 用
皮 膚 毛髪成長異常、発疹、蕁麻疹、血管性浮腫

改訂箇所

[14.適用上の注意]

追記

改訂内容

[薬剤調製時の注意]
製品由来の半透明~白色の微粒子をわずかに含むことがあるので、孔径5μmのフィルターを通した後に投与すること。

改訂箇所

[15.1臨床使用に基づく情報]

一部改訂

改訂内容

先天性血友病A患者を対象とした国際共同第Ⅲ相臨床試験において、抗エミシズマブ抗体の産生が398例中14例(3.5%)に報告されている。また、先天性血友病A患者を対象とした国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験において、抗エミシズマブ抗体の産生が18例中4例に報告されている。これらのうち、国際共同第Ⅲ相臨床試験において、中和活性を有すると考えられる抗エミシズマブ抗体の産生が3例に認められ、効果の減弱(APTT延長、出血の発現)を認めた症例も報告されている。
後天性血友病A患者を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験において、抗エミシズマブ抗体の産生が14例中2例に報告されている。このうち1例では、抗エミシズマブ抗体に起因すると考えられる血漿中エミシズマブ濃度の低下が認められた。

<参考> 効能又は効果、用法及び用量追加承認に伴う改訂
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