DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2022年8月 No.310

ブロルシズマブ(遺伝子組換え)

  • 131 眼科用剤

改訂箇所

[2.禁忌]

一部改訂

改訂内容

活動性の眼内炎症のある患者[炎症が悪化する可能性がある。]

改訂箇所

[7.用法及び用量に関連する注意]

追記

改訂内容

〈糖尿病黄斑浮腫〉
導入期における投与回数については、治療反応性に応じて5回未満とすることも考慮すること。また、維持期においては、定期的に疾患活動性を評価し、疾患活動性を示唆する所見が認められた場合は、投与間隔を8週とすること等を考慮すること。

改訂箇所

[8.重要な基本的注意]

一部改訂

改訂内容

眼内炎、網膜剥離、眼内炎症、網膜血管炎及び網膜血管閉塞等が発現することがあるので、これらの事象を示唆する症状が認められた場合には、直ちに連絡するよう患者に指導すること。

改訂箇所

[9.1合併症・既往歴等のある患者]

追記

改訂内容

眼内炎症の既往歴のある患者

改訂箇所

[11.1重大な副作用]

一部改訂

改訂内容

眼障害:
眼内炎、眼内炎症(ぶどう膜炎等)、網膜色素上皮裂孔、網膜剥離、網膜裂孔、網膜血管炎、網膜動脈閉塞、網膜血管閉塞があらわれることがある。
本剤投与により眼内炎症があらわれた患者に対して再投与した場合に、眼内炎症が再発した症例が報告されている。
網膜血管炎及び網膜血管閉塞の発現には本剤への免疫応答が関与していることが報告されており、網膜血管炎又は網膜血管閉塞があらわれた患者では、再発するおそれがあるため、本剤を再投与しないこと。これらの事象は眼内炎症(ぶどう膜炎、虹彩炎、硝子体炎、虹彩毛様体炎等)に併発することがあるため、眼内炎症があらわれた場合は、患者の状態を十分に観察すること。

改訂箇所

[15.1臨床使用に基づく情報]

一部改訂

改訂内容

本剤投与により、全身のVEGF阻害に起因する動脈血栓塞栓事象(脳卒中、心筋虚血等)が発現する可能性がある。滲出型加齢黄斑変性患者を対象とした第Ⅲ相試験(C001試験及びC002試験)において、本剤の96週間投与後における動脈血栓塞栓事象の発現率は、本剤投与群全体で3.0%(22/730例)であった。糖尿病黄斑浮腫患者を対象とした第Ⅲ相試験(B2301試験及びB2302試験)において、本剤の52週間投与後における動脈血栓塞栓事象の発現率は、本剤投与群全体で3.3%(12/368例)であった。

滲出型加齢黄斑変性患者を対象とした第Ⅲ相試験(C001試験及びC002試験)において、本剤投与前における抗ブロルシズマブ抗体陽性患者の割合は35%~52%であった。本剤の88週間投与後における薬剤誘発性の抗ブロルシズマブ抗体陽性患者の割合は23%~25%であった。糖尿病黄斑浮腫患者を対象とした第Ⅲ相試験(B2301試験及びB2302試験)において、本剤投与前における抗ブロルシズマブ抗体陽性患者の割合は64%であった。本剤の52週間投与後における薬剤誘発性の抗ブロルシズマブ抗体陽性患者の割合は12%~18%であった。薬剤誘発性の抗ブロルシズマブ抗体陽性患者では陰性患者に比べて眼内炎症の発現頻度が高かった。

<参考> 効能又は効果、用法及び用量追加承認に伴う改訂

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