DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2022年7月 No.309

リルピビリン塩酸塩

  • 625 抗ウイルス剤

改訂箇所

[5.効能又は効果に関連する注意]

一部改訂

改訂内容

〈併用薬共通〉
本剤による治療にあたっては、患者の治療歴及び可能な場合には薬剤耐性検査(遺伝子型解析あるいは表現型解析)を参考にすること。

改訂箇所

[5.効能又は効果に関連する注意]

追記

改訂内容

〈カボテグラビル経口剤併用時〉
本剤は、ウイルス学的失敗の経験がなく、切り替え前6ヵ月間以上においてウイルス学的抑制(ヒト免疫不全ウイルス[HIV]-1 RNA量が50copies/mL未満)が得られており、リルピビリン及びカボテグラビルに対する耐性関連変異を持たず、本剤への切り替えが適切であると判断される抗HIV薬既治療患者に使用すること。

本剤は以下の場合に使用すること。
・長期作用型の薬剤であるリルピビリン注射剤の投与に先立って、経口導入としてリルピビリンへの忍容性を確認する。
・リルピビリン注射剤を予定するスケジュール通りに投与できない場合の代替薬として使用する。

改訂箇所

[7.用法及び用量に関連する注意]

追記

改訂内容

〈カボテグラビル経口剤併用時〉
リルピビリン注射剤及びカボテグラビル注射剤の併用療法の経口導入として用いる場合には、本剤をカボテグラビル経口剤との併用により1ヵ月間(少なくとも28日間)を目安に経口投与し、リルピビリン及びカボテグラビルに対する忍容性を確認すること。

リルピビリン注射剤を投与予定日の7日後までに投与できない場合は、本剤による代替投与が可能であるが、以下の点に留意すること。
・代替投与可能な期間は2ヵ月間までであること。本剤による代替期間が2ヵ月間を超える場合は、他の抗HIV薬へ切り替えることを考慮すること。
・リルピビリン注射剤を再開する際にはリルピビリン注射剤の電子添文を参照すること。

改訂箇所

[11.2その他の副作用]

追記

改訂内容

〈カボテグラビル経口剤併用時〉

発現部位 副 作 用
精神・神経系 頭痛、不安、異常な夢、不眠症、浮動性めまい、うつ病、傾眠
消化器 悪心、下痢、嘔吐、腹痛、鼓腸
皮 膚 発疹
筋骨格 筋肉痛
全身症状 発熱、疲労、無力症、倦怠感
肝 臓 肝機能障害
臨床検査 体重増加、トランスアミナーゼ上昇、リパーゼ増加、総ビリルビン上昇

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