DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2022年6月 No.308

クロミフェンクエン酸塩

  • 249 その他のホルモン剤

改訂箇所

[2.禁忌]

追記

改訂内容

アンドロゲン依存性悪性腫瘍(例えば前立腺癌)及びその疑いのある患者[アンドロゲン産生を促進するため、腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すおそれがある。]

改訂箇所

[5.効能又は効果に関連する注意]

一部改訂

改訂内容

〈排卵障害にもとづく不妊症の排卵誘発〉
排卵障害にもとづく不妊症の排卵誘発の対象は間脳又は下垂体前葉の機能障害に由来する性腺刺激ホルモン低分泌無排卵患者であるので、以下の患者には投与しないこと。

改訂箇所

[5.効能又は効果に関連する注意]

追記

改訂内容

〈乏精子症における精子形成の誘導〉
本剤の投与に際しては、精液検査、内分泌学的検査、精巣エコー検査等の検査結果から、乏精子症の原因探索を行い、特発性の乏精子症であることを確認すること。また、血中FSH、LH及びテストステロン値を踏まえて、本剤による治療の適否を判断すること。
なお、乏精子症の原因が特定された場合には、当該原因に対する治療を行うこと。

改訂箇所

[8.重要な基本的注意]

追記

改訂内容

〈効能共通〉
本剤は、不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで使用すること。

改訂箇所

[8.重要な基本的注意]

一部改訂

改訂内容

〈排卵障害にもとづく不妊症の排卵誘発〉
排卵障害にもとづく不妊症の排卵誘発の卵巣過剰刺激による副作用を避けるため、投与前及び治療期間中は毎日内診を行い、特に以下の点に留意すること。

改訂箇所

[8.重要な基本的注意]

追記

改訂内容

〈乏精子症における精子形成の誘導〉
本剤投与中は、内分泌学的検査や精液検査等を定期的に行い、効果が認められない場合には、本剤の投与を中止し、漫然と長期に渡り使用しないこと。

動物実験(ラット)でクロミフェンクエン酸塩の遺伝毒性の報告がある。乏精子症への本剤投与で形成された精子を用いた妊娠での胚・胎児への影響が検討されたデータは限られていることから、これらのことを患者に十分に説明するとともに、本剤による治療の適否を慎重に判断すること。

改訂箇所

[9.1合併症・既往歴等のある患者]

追記

改訂内容

前立腺肥大のある患者:
アンドロゲン産生を促進するため、症状が増悪するおそれがある。

改訂箇所

[11.2その他の副作用]

一部改訂

改訂内容

発現部位 副 作 用
その他 男性:女性化乳房、ざ瘡、脱毛
顔面潮紅、尿量増加、口渇、疲労感

<参考> 効能又は効果、用法及び用量追加承認に伴う改訂

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