DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2024年4月 No.325

サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物

  • 214 血圧降下剤
  • 219 その他の循環器官用薬

改訂箇所

[6.用法及び用量]

一部改訂

改訂内容

〈慢性心不全〉
通常、成人にはサクビトリルバルサルタンとして1回50mgを開始用量として1日2回経口投与する。忍容性が認められる場合は、2~4週間の間隔で段階的に1回200mgまで増量する。1回投与量は50mg、100mg又は200mgとし、いずれの投与量においても1日2回経口投与する。なお、忍容性に応じて適宜減量する。
通常、1歳以上の小児には、サクビトリルバルサルタンとして下表のとおり体重に応じた開始用量を1日2回経口投与する。忍容性が認められる場合は、2~4週間の間隔で段階的に目標用量まで増量する。なお、忍容性に応じて適宜減量する。
小児における用量表(1回投与量)

体重 開始用量 第1漸増用量 第2漸増用量 目標用量
40kg未満 0.8mg/kg 1.6mg/kg 2.3mg/kg 3.1mg/kg
40kg以上50kg未満 0.8mg/kg 50mg 100mg 150mg
50kg以上 50mg 100mg 150mg 200mg

改訂箇所

[6.用法及び用量]

一部改訂

改訂内容

〈高血圧症〉
通常、成人にはサクビトリルバルサルタンとして1回200mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、最大投与量は1回400mgを1日1回とする。
(参考)

  錠50mg 錠100mg 錠200mg 粒状錠小児用
12.5mg
粒状錠小児用
31.25mg
慢性心不全(成人)
慢性心不全(小児)
高血圧症
○:承認用法・用量あり、―:承認なし

改訂箇所

[7.用法及び用量に関連する注意]

追記

改訂内容

〈慢性心不全〉
粒状錠小児用を用いて投与する場合は、以下の点に注意すること。
・最低用量は12.5mgとし、用法及び用量で規定した投与量に最も近い用量となるよう、粒状錠小児用12.5mgと31.25mgを組み合わせて投与すること。
・カプセルは容器であることから、カプセルごと投与せず、容器内の粒状錠のみを全量投与すること。

改訂箇所

[14.適用上の注意]

追記

改訂内容

[薬剤調製時の注意]
〈粒状錠小児用〉
PTPシートから取り出して調剤しないこと。


[薬剤交付時の注意]
〈粒状錠小児用〉
以下の使用方法を十分指導すること。
・粒状錠の投与直前に指示された種類及び数のカプセル型容器をPTPシートから取り出すこと。
・絶対にカプセル型容器ごと飲ませないこと。
・粒状錠をカプセル型容器から取り出す際は、白色(粒状錠小児用12.5mg)又は黄色(粒状錠小児用31.25mg)のキャップを上にして慎重に開封すること。
・粒状錠小児用は、1錠単位ではなく1カプセル単位(粒状錠小児用12.5mgは4錠、粒状錠小児用31.25mgは10錠)で含量を管理していることから、1回の投与時にカプセル型容器内の粒状錠はすべて投与することとし、1つのカプセル型容器内の粒状錠を分割して投与しないこと。

<参考> 剤形追加承認に伴う改訂

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