DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2024年3月 No.324

フェニトイン

  • 113 抗てんかん剤

改訂箇所

[2.禁忌]

一部改訂

改訂内容

タダラフィル(肺高血圧症を適応とする場合)、マシテンタン、チカグレロル、アルテメテル・ルメファントリン、ダルナビル・コビシスタット、ドラビリン、ルラシドン、  イサブコナゾニウム、エンシトレルビル、ニルマトレルビル・リトナビル、ミフェプリストン・ミソプロストール、リルピビリン、リルピビリン・テノホビルアラフェナミド・エムトリシタビン、ビクテグラビル・エムトリシタビン・テノホビルアラフェナミド、ダルナビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビルアラフェナミド、エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビルアラフェナミド、ソホスブビル・ベルパタスビル、ソホスブビル、レジパスビル・ソホスブビル、ドルテグラビル・リルピビリン、カボテグラビル、レナカパビルを投与中の患者

改訂箇所

[10.1併用禁忌]

一部改訂

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
タダラフィル(肺高血圧症を適応とする場合)、マシテンタン、チカグレロル、アルテメテル・ルメファントリン、ダルナビル・コビシスタット、ドラビリン、ルラシドン、リルピビリン、イサブコナゾニウム、エンシトレルビル、ニルマトレルビル・リトナビル これらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下することがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導による。

改訂箇所

[10.1併用禁忌]

追記

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ミフェプリストン・ミソプロストール ミフェプリストンの血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがある。本剤を中止してミフェプリストンを用いる場合は、本剤の影響がなくなるまで投与しないこと。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導による。
カボテグラビル カボテグラビルの血中濃度が低下するおそれがある。 本剤のUGT1A1誘導作用によると考えられている。
レナカパビル レナカパビルの血中濃度が低下するおそれがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用、P糖蛋白誘導作用及びUGT1A1誘導作用による。

改訂箇所

[10.1併用禁忌]

削除

改訂内容

アスナプレビル、ダクラタスビル、エルバスビル、グラゾプレビル
 

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
リルピビリン・テノホビルジソプロキシル・エムトリシタビン リルピビリンの血中濃度が低下することがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導による。
エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビルジソプロキシル エルビテグラビル及びコビシスタットの血中濃度が低下することがある。 本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)及びP糖蛋白誘導による。



 

改訂箇所

[10.2併用注意]

一部改訂

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
バルプロ酸 (1)フェニトインの血中濃度が上昇することがある。
(2)フェニトインの血中濃度が低下することがある。
(3)バルプロ酸の血中濃度が低下することがある。
(4)バルプロ酸による高アンモニア血症のリスクが増加するとの報告がある。
(1)バルプロ酸が肝代謝を抑制する。
(2)バルプロ酸による蛋白結合からの置換により、遊離フェニトイン濃度が上昇し、肝代謝が促進すると考えられている。
(3)本剤の肝薬物代謝酵素誘導による。
(4)機序は不明である。
CYP2C9又はCYP2C19を阻害する薬剤(アミオダロン、クロラムフェニコール、シメチジン、スルファメトキサゾール・トリメトプリム、チクロピジン、フルコナゾール、フルボキサミン、ホスフルコナゾール、ミコナゾール、セリチニブ、アシミニブ、ニチシノン) フェニトインの血中濃度が上昇することがある。 これらの薬剤又は代謝物が肝代謝を抑制すると考えられている。

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