DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2023年12月 No.322

塩化カリウム(エリキシル剤、注射剤15%)

  • 322 無機質製剤
  • 331 血液代用剤

改訂箇所

[2.禁忌]

一部改訂

改訂内容

エプレレノン(高血圧症)、エサキセレノンを投与中の患者

改訂箇所

[10.1併用禁忌]

一部改訂

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
エプレレノン(高血圧症)、エサキセレノン 高カリウム血症があらわれることがある。 これらの薬剤は血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症があらわれやすくなると考えられる。
危険因子:腎機能障害のある患者

改訂箇所

[10.2併用注意]

一部改訂

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
エプレレノン(慢性心不全)フィネレノン 血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値を定期的に観察するなど十分に注意すること。 カリウム貯留作用が増強するおそれがある。
抗アルドステロン剤(スピロノラクトン等)、カリウム保持性利尿剤(トリアムテレン等)、直接的レニン阻害剤(アリスキレン)、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ベナゼプリル塩酸塩、カプトプリル、エナラプリル等)、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(バルサルタン、ロサルタンカリウム、カンデサルタンシレキセチル、テルミサルタン等)、β-遮断剤(プロプラノロール、アテノロール、ピンドロール等)、非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)、シクロスポリン、ヘパリン、ジゴキシン、ドロスピレノン・エチニルエストラジオールベータデクストルバプタン 高カリウム血症があらわれやすい。もし、併用が必要な場合は、血中カリウム値をモニターすることが望ましい。 これらの薬剤は血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症があらわれやすくなると考えられる。
腎機能障害のある患者には特に注意すること。
筋弛緩剤(ロクロニウム臭化物等) 筋弛緩剤の作用が減弱することがある。 カリウムイオンは骨格筋の収縮に関与している。

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