DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2023年11月 No.321

ロミプロスチム(遺伝子組換え)

  • 399 他に分類されない代謝性医薬品

改訂箇所

[5.効能又は効果に関連する注意]

一部改訂

改訂内容

再生不良性貧血
「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、最新の再生不良性貧血診療の参照ガイドを参考に、本剤の投与が適切と判断される患者に投与すること。

改訂箇所

[6.用法及び用量]

一部改訂

改訂内容

再生不良性貧血
通常、成人には、ロミプロスチム(遺伝子組換え)として初回投与量10μg/kgを皮下投与する。投与開始後、患者の状態に応じて投与量を適宜増減し、週1回皮下投与する。また、最高投与量は週1回20μg/kgとする。

改訂箇所

[7.用法及び用量に関連する注意]

追記

改訂内容

再生不良性貧血
シクロスポリン又は抗胸腺細胞免疫グロブリンで未治療の場合は、原則として両剤と併用すること。シクロスポリンのみとの併用は、抗胸腺細胞免疫グロブリンが適用できない場合に考慮すること。また、併用薬の電子添文を確認すること。

改訂箇所

[7.用法及び用量に関連する注意]

一部改訂

改訂内容

以下の表を目安とし、3血球系統改善し、輸血をせずに4~8週間以上持続した場合には、減量すること。1回投与量の減量に代わり、同一用量で投与間隔を2週に1回に延長してもよい。
3血球系統の改善の目安

血小板数 100,000/μL超
(既存治療で効果不十分な場合は50,000/μL超)
ヘモグロビン濃度 10g/dL超
好中球数 1,000/μL超
減量後4週間3血球系統の改善を維持した場合には、4週ごとに更に投与量の減量を考慮すること(投与量が5μg/kg以下の場合には休薬を考慮すること)。減量後に3血球系統のいずれかに悪化が認められた場合には、増量を考慮すること(休薬中であった場合には、休薬前の投与量で再開してもよい)。2週に1回投与中に増量する場合には、1回の投与量は変えず、投与間隔を週1回投与に戻すこと。

以下の時点まで本剤を投与しても、3血球系統のいずれの改善も認められない場合は、本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
・シクロスポリン又は抗胸腺細胞免疫グロブリンで未治療の場合:本剤投与開始後26週時点
・既存治療で効果不十分な場合:最高投与量として週1回20μg/kgを8週間連続投与した時点

改訂箇所

[8.重要な基本的注意]

一部改訂

改訂内容

再生不良性貧血
再生不良性貧血患者の一部では経過観察中に骨髄異形成症候群や急性骨髄性白血病に移行することが知られており、再生不良性貧血患者を対象とした海外臨床試験及び国際共同臨床試験においても、本剤との因果関係は明らかでないものの、本剤投与後に染色体異常が認められた例が報告されている。本剤投与中は、定期的に白血球分画を含む全血算及び末梢血塗抹標本検査を行い、幼若細胞や形態学的異常の発現を確認し、血球減少の有無も確認すること。これらの異常が認められた場合には、骨髄検査(染色体異常の評価を含む)の実施を考慮し、本剤の投与継続の可否を判断すること。

改訂箇所

[11.2その他の副作用]

一部改訂

改訂内容

発現部位 副 作 用
全身障害および
投与局所様態
疲労、注射部位反応(疼痛、血腫、刺激感、腫脹、紅斑、出血、発疹を含む)、浮腫(末梢性浮腫、全身性浮腫、顔面浮腫、顔面腫脹 を含む)、発熱、倦怠感、疼痛、感冒様症状、悪寒、無力症、胸痛

改訂箇所

[15.1臨床使用に基づく情報]

一部改訂

改訂内容

慢性特発性血小板減少性紫斑病患者を対象とした海外臨床試験において、291例中2例(0.7%)に、本剤に対する中和抗体が認められたが、その後の追跡調査ではいずれの症例も中和抗体は認められていない。なお、国内臨床試験において、本剤に対する中和抗体は認められていない。再生不良性貧血患者を対象とした海外臨床試験及び国際共同臨床試験において、本剤に対する中和抗体は認められていない。

<参考> 効能又は効果、用法及び用量追加承認に伴う改訂

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