DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2023年5月 No.317

テルミサルタン・ヒドロクロロチアジド

  • 214 血圧降下剤

改訂箇所

[8.重要な基本的注意]

一部改訂

改訂内容

降圧作用に基づく失神、めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。

改訂箇所

[9.5妊婦]

一部改訂

改訂内容

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。妊娠中期及び末期にテルミサルタンを含むアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤又はアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の奇形、肺の発育不全等があらわれたとの報告がある。

改訂箇所

[11.1重大な副作用]

一部改訂

改訂内容

間質性肺炎、肺水腫、急性呼吸窮迫症候群
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎、肺水腫があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、ヒドロクロロチアジド服用後、数分から数時間以内に急性呼吸窮迫症候群が発現したとの報告がある。

改訂箇所

[13.過量投与]

一部改訂

改訂内容

[処置]
テルミサルタンは血液濾過されない。また、テルミサルタンは血液透析によって除去されない。
低血圧が起こった場合は、臥位にさせ、すみやかに生理食塩液及び補液を投与する。

改訂箇所

[重要な基本的注意]

一部改訂

改訂内容

降圧作用に基づく失神、めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。

改訂箇所

[重大な副作用]

一部改訂

改訂内容

間質性肺炎、肺水腫、急性呼吸窮迫症候群
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎、肺水腫があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、ヒドロクロロチアジド服用後、数分から数時間以内に急性呼吸窮迫症候群が発現したとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

改訂箇所

[妊婦、産婦、授乳婦等への投与]

一部改訂

改訂内容

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。
〔妊娠中期及び末期にテルミサルタンを含むアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤又はアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の奇形、肺の発育不全等があらわれたとの報告がある。チアジド系薬剤では新生児又は乳児に高ビリルビン血症、血小板減少症等を起こすことがある。また、利尿効果に基づく血漿量減少、血液濃縮、子宮・胎盤血流量減少があらわれることがある。〕

改訂箇所

[過量投与]

一部改訂

改訂内容

[処置]
過量服用の場合は、次のような処置を行うこと。なお、テルミサルタンは血液濾過されない。また、テルミサルタンは血液透析によって除去されない。
1)催吐及び胃洗浄、又は活性炭投与。
2)低血圧が起こった場合は、臥位にさせ、すみやかに生理食塩液及び補液を投与する。

<参考> 企業報告
阿部真也,他:周産期医学 2017;47:1353-1355
齊藤大祐,他:鹿児島産科婦人科学会雑誌 2021;29:49-54
Rai,A.,et al.:Am.J.Respir.Crit.Care Med. 2016;193:A1890
Jansson,P.S.,et al.:J.Emerg.Med. 2018;55:836-840
Vadas,P.:Am.J.Emerg.Med. 2020;38:1299,e1-2
Kane,S.P.,et al.:Perfusion 2018;33:320-322

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