DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2022年6月 No.308

リンパックTA1

  • 341 人工腎臓透析用剤

改訂箇所

[重要な基本的注意]

削除

改訂内容

本剤は、炭酸水素ナトリウムを含む製剤であるので、次のような場合に使用する。
(1)酢酸濃度の高い透析液では、代謝性アシドーシスの改善が不十分な場合
(2)酢酸濃度の高い透析液では、不均衡症候群、血圧低下等のため、血液透析療法の持続又は管理の困難な場合
(3)酢酸濃度の高い透析液では、十分な除水(体重維持)ができない場合

改訂箇所

[重要な基本的注意]

一部改訂

改訂内容

本剤はブドウ糖を含む製剤(使用時:100mg/dL)であるので、ブドウ糖を含まない透析液では、透析中血糖値の急激な低下等、良好な血糖コントロールの困難な場合に使用する

改訂箇所

[副作用]

一部改訂

改訂内容

  症 状 処 置
循環器 血圧上昇 降圧剤の投与等を行う。
カルシウム
代謝異常
低カルシウム血症(痙攣、気分不快感等) カルシウム濃度の高い透析液への変更、又は活性型ビタミンD3製剤やカルシウム製剤の投与等を行う。

改訂箇所

[適用上の注意]

一部改訂

改訂内容

[透析用水]
透析用水の水質は、(一社)日本透析医学会が定める最新の透析液水質基準を参照すること。

[調製時]
A剤(電解質・ブドウ糖)とB剤(炭酸水素ナトリウム)を直接混合しないこと。A剤を溶解したA液、B剤を溶解したB液は、それぞれ単独では使用しないこと。また両液の濃厚液を直接混合しないこと。

本剤は用時調製の製剤であり、希釈調製後の透析液はすみやかに使用すること。

残液は使用しないこと。

透析液のpHは透析用水等の影響で若干の変動があり得るので、使用前にpH7.2~7.4の範囲内にあることを確認すること。

透析液の浸透圧測定に際しては、生理食塩液の浸透圧(286mOsm)を測定し、実測値を補正すること。

[使用時]
透析液中の沈殿の有無を透析器前の透析液回路で確認し、沈殿を生じた透析液は使用しないこと。

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