DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2024年8月 No.328

デュラグルチド(遺伝子組換え)

  • 249 その他のホルモン剤

改訂箇所

[6.用法及び用量]

一部改訂

改訂内容

通常、成人には、デュラグルチド(遺伝子組換え)として、0.75mgを週に1回、皮下注射する。なお、患者の状態に応じて1.5mgを週に1回投与に増量できる

改訂箇所

[8.重要な基本的注意]

追記

改訂内容

急激な血糖コントロールの改善に伴い、糖尿病網膜症の顕在化又は増悪があらわれることがあるので、注意すること。

改訂箇所

[9.5妊婦]

一部改訂

改訂内容

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には本剤を投与せず、インスリン製剤を使用すること。妊娠ラット又はウサギに本剤(ヒトに週1回本剤1.5mgを皮下投与した場合の血漿中曝露量の34又は10倍以上)を投与した場合、母動物の摂餌量の減少及び体重の低下に起因した胎児の発育遅延や骨格への影響が認められた。妊娠及び授乳期のラットに本剤(ヒトに週1回本剤1.5mgを皮下投与した場合の血漿中曝露量の13倍)を投与した場合、雌出生児に記憶障害が認められたが、新生児ラットに本剤(ヒトに週1回本剤1.5mg を皮下投与した場合の血漿中曝露量の71倍)を投与した場合、記憶障害は認められなかった。

改訂箇所

[11.2その他の副作用]

追記

改訂内容

発現部位 副 作 用
糖尿病網膜症

改訂箇所

[15.1臨床使用に基づく情報]

一部改訂

改訂内容

0.75mg製剤承認時の国内第Ⅲ相臨床試験における抗デュラグルチド抗体の発現割合は1.4%(13/910例)であった。

改訂箇所

[15.2非臨床試験に基づく情報]

一部改訂

改訂内容

ラットを用いた長期がん原性試験において、甲状腺C細胞腺腫及び腫瘍(腺腫及び癌の合算)の発生頻度の増加が認められた(ヒトに週1回本剤1.5mgを皮下投与した場合の血漿中曝露量の5.8倍以上)。rasH2トランスジェニックマウスを用いた短期がん原性試験では、腫瘍の発生は認められなかった。
甲状腺髄様癌の既往のある患者及び甲状腺髄様癌又は多発性内分泌腫瘍症2型の家族歴のある患者に対する本剤の安全性は確立していない。

<参考> 1.5mg製剤追加承認に伴う改訂

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