DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2024年8月 No.328

エリスロマイシンステアリン酸塩

  • 614 主としてグラム陽性菌、マイコプラズマに作用するもの

改訂箇所

[2.禁忌]

一部改訂

改訂内容

エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、ピモジド、ロミタピドメシル酸塩、クリンダマイシン(注射剤、経口剤)、リンコマイシン塩酸塩水和物を投与中の患者

改訂箇所

[10.1併用禁忌]

削除

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アスナプレビル 肝臓に関連した副作用が発現、重症化するおそれがある。 本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

改訂箇所

[10.1併用禁忌]

追記

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ロミタピドメシル酸塩 ロミタピドメシル酸塩の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。
クリンダマイシン(注射剤、経口剤)、リンコマイシン塩酸塩水和物 併用してもこれらの薬剤の効果があらわれないと考えられる。 本剤の細菌のリボゾーム50S Subunitへの親和性がこれらの薬剤より高いと考えられる。

改訂箇所

[10.2併用注意]

一部改訂

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ビンカアルカロイド(ビンブラスチン硫酸塩、ビノレルビン酒石酸塩等) 好中球減少、筋肉痛等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。 本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。
ブロナンセリン、クロザピン、ゾピクロン、アルプラゾラム、エプレレノン、エレトリプタン臭化水素酸塩、エベロリムス、サキナビルメシル酸塩 これらの薬剤の作用が増強するおそれがある。



 

改訂箇所

[10.2併用注意]

追記

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ドンペリドン ドンペリドンの血中濃度が上昇する。また、ドンペリドンとの併用により、QT延長が報告されている。 本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。
クリンダマイシン(外用剤) 併用してもクリンダマイシンの効果があらわれないと考えられる。 本剤の細菌のリボゾーム50S Subunitへの親和性がクリンダマイシンより高いと考えられる。
リバーロキサバン リバーロキサバンの血中濃度が上昇したとの報告がある。 本剤がCYP3A4及びP-糖蛋白質を阻害することによりリバーロキサバンのクリアランスが減少する。
フェキソフェナジン塩酸塩 フェキソフェナジンの血漿中濃度を上昇させるとの報告がある。 P-糖蛋白質の阻害によるフェキソフェナジンのクリアランスの低下及び吸収率の増加に起因するものと推定される。
CYP3A4誘導作用を有する薬剤(リファンピシン、リファブチン、フェニトイン、フェノバルビタール等)、セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 本剤の作用が減弱するおそれがある。 これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝を促進し、本剤の血中濃度を低下させる。

改訂箇所

[11.2その他の副作用]

一部改訂

改訂内容

発現部位 副 作 用
過敏症 発疹、蕁麻疹、血管性浮腫

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