DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2024年8月 No.328

ファビピラビル

  • 625 抗ウイルス剤

改訂箇所

[1.警告]

追記

改訂内容

重症熱性血小板減少症候群ウイルス感染症
本剤は重症感染症診療体制が整備され、緊急時に十分な措置が可能な医療機関において、 本剤について十分な知識をもつ医師のもと、入院管理下で投与すること。

改訂箇所

[1.警告]

一部改訂

改訂内容

〈効能共通〉
妊娠する可能性のある女性に投与する場合は、投与開始前に妊娠検査を行い、陰性であることを確認した上で、投与を開始すること。また、その危険性について十分に説明した上で、投与期間中及び投与終了後10日間はパートナーと共に極めて有効な避妊法の実施を徹底するよう指導すること。なお、本剤の投与期間中に妊娠が疑われる場合には、直ちに投与を中止し、医師等に連絡するよう患者を指導すること。

改訂箇所

[1.警告]

削除

改訂内容

本剤は精液中へ移行することから、男性患者に投与する際は、その危険性について十分に説明した上で、投与期間中及び投与終了後7日間まで、性交渉を行う場合は極めて有効な避妊法の実施を徹底(男性は必ずコンドームを着用)するよう指導すること。また、この期間中は妊婦との性交渉を行わせないこと。

改訂箇所

[1.警告]

一部改訂

改訂内容

治療開始に先立ち、患者又はその家族等に有効性及び危険性(胎児への曝露の危険性を含む)を十分に文書にて説明し、同意を得てから投与を開始すること。

改訂箇所

[6.用法及び用量]

追記

改訂内容

重症熱性血小板減少症候群ウイルス感染症
通常、成人にはファビピラビルとして1日目は1回1800mgを1日2回、2日目から10日目は1回800mgを1日2回経口投与する。総投与期間は10日間とすること。

改訂箇所

[7.用法及び用量に関連する注意]

削除

改訂内容

〈新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症〉
また、海外で実施した肝機能障害患者での薬物動態を検討した臨床試験において、肝機能障害患者では、本剤の血漿中濃度が上昇した。

改訂箇所

[7.用法及び用量に関連する注意]

追記

改訂内容

〈重症熱性血小板減少症候群ウイルス感染症〉
重症熱性血小板減少症候群ウイルス感染症の症状の発現後速やかに投与を開始すること。

改訂箇所

[8.重要な基本的注意]

追記

改訂内容

〈効能共通〉
肝機能障害があらわれることがあるので、投与開始前及び投与中は肝機能検査を実施し、 観察を十分に行うこと。

改訂箇所

[9.3肝機能障害患者]

新設

改訂内容

重度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類クラスC):
投与は推奨されない。本剤投与の可否はリスクとベネフィットを考慮して慎重に判断すること。本剤の曝露量が著しく増加し、副作用が強くあらわれるおそれがある。

軽度及び中等度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類クラスA及びB):

投与開始前にリスクを十分に検討し、慎重に投与すること。本剤の曝露量が増加し、副作用が強くあらわれるおそれがある。



 

改訂箇所

[9.4生殖能を有する者]

一部改訂

改訂内容

妊娠する可能性のある女性:
投与開始前に妊娠検査を行い、陰性であることを確認した上で、投与を開始すること。また、その危険性について十分に説明した上で、投与期間中及び投与終了後10日間はパートナーと共に極めて有効な避妊法の実施を徹底するよう指導すること。なお、本剤の投与期間中に妊娠が疑われる場合には、直ちに投与を中止し、医師等に連絡するよう患者を指導すること。

改訂箇所

[9.4生殖能を有する者]

削除

改訂内容

男性患者:
本剤は精液中へ移行することから、その危険性について十分に説明した上で、投与期間中及び投与終了後7日間まで、性交渉を行う場合は極めて有効な避妊法の実施を徹底(男性は必ずコンドームを着用)するよう指導すること。また、この期間中は妊婦との性交渉を行わせないこと。

改訂箇所

[10.2併用注意]

一部改訂

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
CYP2C8で代謝される薬剤(レパグリニド等) 左記薬剤の血中濃度が上昇し、左記薬剤の副作用が発現するおそれがある。 CYP2C8を阻害することにより、左記薬剤の血中濃度を上昇させる。

改訂箇所

[11.2その他の副作用]

一部改訂

改訂内容

発現部位 副 作 用
過敏症 発疹、湿疹、そう痒症、紅斑
消化器 下痢、悪心、腹痛、嘔吐、腹部不快感、胃炎、十二指腸潰瘍、血便排泄、口内炎
血 液 好中球数減少、白血球数減少、白血球数増加、網状赤血球数減少、単球数増加、リンパ節症
呼吸器 喘息、口腔咽頭痛、鼻炎、鼻咽頭炎、誤嚥性肺炎
その他 味覚異常、血中CK増加、心電図QT延長、扁桃腺ポリープ、蜂巣炎、霧視、眼痛、回転性めまい、上室性期外収縮、心室性期外収縮、心電図ST-T部分異常、心電図T波逆転、色素沈着、筋肉痛、挫傷、発熱

<参考> 効能又は効果、用法及び用量追加承認に伴う改訂
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