DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2024年7月 No.327

アログリプチン安息香酸塩・メトホルミン塩酸塩

  • 396 糖尿病用剤

改訂箇所

[8.重要な基本的注意]

追記

改訂内容

メトホルミンとイメグリミンは作用機序の一部が共通している可能性があること、また、イメグリミンの国内臨床試験において、ビグアナイド系薬剤と併用した場合、他の糖尿病用薬との併用療法と比較して消化器症状が多く認められたとの報告があることから、併用薬剤の選択の際には留意すること。

改訂箇所

[10.2併用注意]

一部改訂

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
糖尿病用薬(スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進薬、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系薬剤、GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害剤、イメグリミン、インスリン製剤 低血糖を発現するおそれがある。特に、スルホニルウレア剤又はインスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。これらの薬剤の減量を検討すること。 併用により血糖降下作用が増強するおそれがある。
OCT2、MATE1、又はMATE2-Kを阻害する薬剤(シメチジン、ドルテグラビル、ビクテグラビル、バンデタニブ、イサブコナゾニウム、ピミテスピブ等) メトホルミンの作用が増強するおそれがある。 OCT2、MATE1、又はMATE2-Kを介したメトホルミンの排泄が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。

改訂箇所

[10.2併用注意]

追記

改訂内容

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
イメグリミン 消化器症状の発現に注意すること。 特に併用初期に多く発現する傾向が認められている。

<参考> Dubourg,J.,et al.:Diabetes Obes.Metab. 2022;24(4):609-619

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