DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情報 -

2024年5月 No.326

ファリシマブ(遺伝子組換え)

  • 131 眼科用剤

改訂箇所

[5.効能又は効果に関連する注意]

追記

改訂内容

〈網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫〉
不可逆的な虚血性視機能喪失の臨床的徴候が認められる網膜静脈閉塞症患者への投与は、避けることが望ましい。

改訂箇所

[6.用法及び用量]

追記

改訂内容

〈網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫〉
ファリシマブ(遺伝子組換え)として1回あたり6.0mg(0.05mL)を硝子体内投与する。投与間隔は、4週以上あけること。

改訂箇所

[7.用法及び用量に関連する注意]

追記

改訂内容

〈網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫〉
4週ごとに1回投与で開始した後、治療反応性に応じて投与間隔を徐々に延長することを考慮すること。その後は、定期的に疾患活動性を評価し、疾患活動性を示唆する所見が認められた場合は、投与間隔を短縮すること等を考慮すること。

改訂箇所

[9.4生殖能を有する者]

一部改訂

改訂内容

妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後少なくとも3カ月において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。

改訂箇所

[11.1重大な副作用]

一部改訂

改訂内容

脳卒中

改訂箇所

[11.2その他の副作用]

一部改訂

改訂内容

発現部位 副 作 用
眼障害 眼圧上昇、硝子体浮遊物、高眼圧症、角膜擦過傷、眼痛、眼部不快感、結膜出血、白内障、硝子体剥離、眼充血、霧視、視力低下

改訂箇所

[15.1臨床使用に基づく情報]

一部改訂

改訂内容

動脈血栓塞栓事象:
本剤投与により、全身のVEGF阻害に起因する動脈血栓塞栓事象が発現する可能性がある。新生血管を伴う加齢黄斑変性患者糖尿病黄斑浮腫患者及び網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫患者を対象とした第Ⅲ相試験(各2試験の統合解析)における動脈血栓塞栓事象の発現率は本剤投与群全体で2.6%5.2%及び3.8%であった。

抗ファリシマブ抗体:
新生血管を伴う加齢黄斑変性患者を対象とした第Ⅲ相試験(TENAYA試験及びLUCERNE試験)において、本剤の52週間投与後までの薬剤誘発性の抗ファリシマブ抗体陽性患者の割合は11.0%(77/697例)であり、眼内炎症の発現割合は、抗ファリシマブ抗体陽性(投与前の陽性例を含む)患者では10.7%(9/84例)、抗体陰性患者では1.3%(8/613例)であった。糖尿病黄斑浮腫患者を対象とした第Ⅲ相試験(YOSEMITE試験及びRHINE試験)において、本剤の56週間投与後までの薬剤誘発性の抗ファリシマブ抗体陽性患者の割合は8.4%(105/1243例)であり、眼内炎症の発現割合は、抗ファリシマブ抗体陽性(投与前の陽性例を含む)患者では10.6%(12/113例)、抗体陰性患者では0.5%(6/1130例)であった。網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫患者を対象とした第Ⅲ相試験(BALATON試験及びCOMINO試験)において、本剤の72週時までの薬剤誘発性の抗ファリシマブ抗体陽性患者の割合は10.9%(136/1244例)であり、眼内炎症の発現割合は、抗ファリシマブ抗体陽性(投与前の陽性例を含む)患者では7.6%(11/145例)、抗体陰性患者では1.5%(16/1099例)であった。

<参考> 効能又は効果、用法及び用量追加承認に伴う改訂
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